紙幣

お年玉でもらうお金はしばしば四つ折だったり三つ折だったりする。それはお年玉袋入れの中に入れようとするためだ。特に三つ折はお年玉以外にはそういった折り方はしないだろう。
この一ヶ月少年少女のレジで支払うときの紙幣がしばしば四つ折や三つ折であることに気がつくのは私だけではなかろう。「あいつお年玉で払ってるよ」
PSPは二万円ほどしたろうか、三つ折の一万円札を三枚出す光景を見ると、このお金を子供たちに差し出すおじいちゃんやおばあちゃんは果たしてこのお金の使い道を積極的に受け入れているのかは疑問である。とにかく四つ折や三つ折の紙幣を反社会的なことだけには使って欲しくはないものだ。心が痛む。
かくいう私はどうか。昨日までに一月分として用意した金がなくなり補正予算を組む。そして今月初めに手にしたお年玉に手を出す。「三つ折の」五千円札を手に武蔵小杉は二郎へ。あそこは旧千円札しか使えないから両替をする。三つ折の五千円札は油まみれの千円札五枚に姿を変える。
そしてひようえの天一書房で油まみれの千円札二枚を差し出す。