初めて仲間を思った日


―30分ほど何も飲まずにひたすら全力で走り続けたので喉がからからだ。にもかかわらず喉は水道の水を通さない。呼吸が乱れている。とりあえず呼吸を整えることに専念する。
ベンチに座って膝に手をついて、スパイクに履き替える。
スパイクを履くと、他の(軟弱な)やつらを待って素振りをする。体重移動を意識しながら、ピッチャーがボールを投げるのをイメージして、振る。バットの空を切る音が気持ちいい。
やっと揃うと、今度は体操をして、キャッチボールをする。相手はいつもきまったやつ。キャッチボールの相手が定まっていないと、いざやるときに相手を探すのに苦労する。あまりものになって三人でやる時の気まずさだけはごめんだぜ。
その後バッティング。


そうして試合会場に向かう。
序盤は投手戦だった。
中盤に相手に一点先制されたがその後の攻撃で、俺がレフト頭上をこえるタイムリーツーベースで同点。
しかしさらにその次の攻撃でファーストがバント処理失敗、サードへの送球ミス、この間に勝ち越され、その後試合は動かず負けた。


この試合をもって、同じ仲間で野球をすることが二度となくなる、俺たちは散り散り、色んな世界に羽ばたく。大人になれる一方、楽しかった時代が過ぎ去る、俺は初めて仲間との分岐点に立たされ、そして泣いた―


という実話に基づく夢をみていた。


補足すると、その試合終了後、俺はうずくまり、立てなくなった。まるで酒を飲みすぎて全身に力が入らなくなった時のように、いつも偉そうに振舞ってた俺の背中が小さく見えたとは後輩の言葉だが。
とめどなく涙が流れる。
帰り、仲間との別れを少しでものばそうと、禁じられた寄り道、ラーメン屋に寄った。
ラーメン屋でもなき続ける。
正面の席に座ったのは小学校からの野球仲間だったが、彼は故障に悩まされてもはやほとんど試合に出してもらえずにいた。彼は俺のようにぐれたりせず、毎日真面目に練習に参加していた。その彼が「いつまでも泣くなよ」と言った、が今日泣かなきゃいつ泣けるんだ、って言い返しそうになったが、何しろ声にならない声で、結局言葉なんてものは発せなかった。
その後、公園に行く。
公園のベンチでに座る。
何となくすわり心地が悪かった。朝、走った後座った、あの感触は帰ってこない。
さっきの彼に言われたんだ
「俺は努力しても試合に出れなかった。結局最後の試合になっちゃったけど、それはもちろん負けたからだ。勝ってたら今こうはなっていない。でも考えて欲しい。お前は試合に勝とうと思えば勝てた可能性がある、でも俺は試合に出ていない。どんなに日ごろ真面目に練習しても今日の試合に勝つことが出来なかった。お前だけ今日の結果に納得がいってないなんか思うな」
やけにつめたいなぁって思った。
でも事実なんだな。もしかしたら俺はあの試合をどうにかできたかもしれない。それで結果にくよくよしてるんだ。そんなのあいつにしてみればどんなに腹が立つことなんだろう。


そしてね、あの試合でもう一つ後悔していることがあるんだけど、まぁ長くなるからやめるわw





まぁこんな具合に、昔のことを未だに、まるで昨日のように覚えている、そういうのってすごく大切なことだと思うんだ。
生きていると実にいろんなことがある。別に毎日が忘れられない一日になれとは言わない、でも一生のうち、きっと100日くらいは「ドラマ」があるはずだよね?


今日見た夢はそのドラマの一つだったわけですが、何度見てもあぁそんな青春もあったなぁって思うんですよ。




ただね、あの頃を思うと、今の自分ってけっこーなまけてんなぁーって思ったから、今は野球をやってないから、せめて楽器のほうで楽しくやりたいなぁと思ってしまったのでね、
追いコン頑張る!







話変わって、最近身長が高くなった気がするんですよ。
まぁ理由はブーツの底が3〜5センチくらい高いからなんですけどね
ただ、これ原因ブーツなのかな、親指の裏辺りが痛いんですよ。かかとのほうにかかるはずの力が前の方に来るからですか?







野球やりたい!