夢だった、また妄想ともいえる

ふと気づくと、昔住んでたマンションにいる。
隣にはずっと昔、心から好きだったカエルがいる。
多分カエルと俺は家を探していて、俺が昔住んでたマンションの住み心地を思い出して、たまたま空き家があったから見に行ったのだろうと想像する。ただ、どうしてカエルと一緒なのかがわからない。


カエルって言うのは俺の後輩がつけた蔑称で、なぜカエルなのかというとピアノを弾くときに手が短くてその様がカエルに似ているからということだった気がするのだが。


そのとき大地震が起こった。
ものすごく揺れた。そしてこのマンションは倒壊した。
気を失った。そして目覚めると手が見える。その手は手首から先がなくなっている。胴体も見えた。へその周りにほくろが二つある。体はばらばらになっていた。どうしてばらばらになったのか、そしてならなければならなかったのか、俺にはわからない。それ(ら)は紛れもなくカエルのものだった。
多分彼女は死んだのだろう。


カエルは二度死んだ。一度は五年前、二度目は今俺の夢の中で。
でもカエルは生きている。半年前に会った。


一度死んだ時、カエルのことをもはや愛さなくなった。むしろその醜い姿そのまま醜いと感じ始めていた。


俺は生きている。




という夢を見た。
今日は暖かいね!



ミュージックマンを弾こうと思ったら弦高が高くて、弾けなかったよ。そこで弦高を低くする俺ではない。逆反りさせて弦高を下げるのが俺の流儀。サスティーンが得られる、と信じている。いや、そういう感覚がなんとなく好きなんだ。